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母校での学部紹介

今日は二高生に医学部の紹介を行った。

待合室となった部屋で、他に発表する工学部の研究内容を見せてもらった。デラ君と2人で
「工学部は研究成果を発表するのに、医学部は目ぼしい発表が出来ないね。」
と苦笑いする。工学部の研究も、一体何を行っているのか医学部の私には理解できなかった。工学部の人自身
「多分、二高生に話しても理解してもらえないと思う。」
と話していた。

発表まで時間があるので、デラ君と、学校の中を歩き回る。デラ君は随分と学校を懐かしんでいる感じだった。私も今まで何回かは卒業後の学校に来ていたけれど、やはり少しずつ変わって行く母校に幾分の寂しさを感じた。

14:50から1回目の発表が行われた。家から白衣を持ってきていたので、景気づけに白衣を着て発表を行うことにした。最近白衣を着ていない。いわゆるコスプレである。二高生達に自分の入学の写真や卒業の写真を見せたけれど、その頃からコスプレが好きだったのかしら。

私は40分も話すことは無いだろうと思い、少し冗長な話し方をした。時間割の説明なんかに時間を割いていたら、医師のメリット・デメリットといったことを話す前にチャイムが鳴ってしまった。この段階で45分の経過である。慌てて、残りの「二高生へのメッセージ」といったことを話すことになった。

2回目は1回目の反省を生かして、できるだけ淡々と話すことにした。そのお蔭で、医師としてのメリット・デメリットや医学部の特殊性を十分に説明した上で、5分の時間が余った。質問を受け付けた所、
「医師を志す者が多いのに医師が不足しているのはなぜか」
「行政と医療との関係での具体的な問題点は何か」
「医学部と薬学部の違いは何か」
「後期研修と、市中病院での勤務の違いは何か」
といったことを尋ねられ、まだ学生の私はその質問にタジタジになってしまいデラ君が代わりに質問に答えてくれる、という状況になった。最初に和賀先生から説明されたように
「今の2年生は、とっても真面目。ただ、それに学力がついてこないけどな。」
という言葉を実感した。

解散の時に、二高生一人をつかまえて
「どうだった?」
と尋ねてみると、東北大学を目指し続けるか、他の大学を考えるべきか迷っている、という返事が返ってきた。また彼は部活と勉強との両立に悩んでいるようだった。彼は以前パニック障害に陥った事があり、それをきっかけに心療内科や精神科といった科に興味を持ったそうである。デラ君との二人で可能な限りのアドバイスを行う。そういった人が医学部に来てくれれば良いな、と思う。

デラ君は高校時代も結構自分で計画を立てて勉強をしていたそうである。私は完全に二高に任せており、勉強の計画を立てたことすらなかった。小会議室に戻ってから話を聞くと、しっかりと計画を立てて勉強していた人、勉強は図書館で済ませて、家では勉強しないと言う方針を徹底した人、がいて、そこまで徹底しながら勉強していた人がいたのか、と驚いた。私はそこまで自分を追い詰めて勉強した事が無かった。

大学生が
「二高は部活動が盛んで、他の高校の出身者から驚かれるんですよ。」
と話すと和賀先生から
「二高から部活を取ったら何も残らないじゃないか。」
と返された。高校生が勉強をやらなければならないのは当然のことではあるけれど、やらなければならないことの他に、やりたいことを行わなければ息抜きも出来ない。二高をそんな高校にはしたくない、という熱い思いが伝わった。

和賀先生は、昔は生徒に「家に帰って勉強しろ」と言っていたけれど、今は「家で勉強しなくて良いから、学校で勉強を済ませろ」と言っているそうである。運動部で熱心に体を動かしていた生徒は、勉強しなければならない、という意識はあるものの、体がそれについていかないために精神的に陥込んでしまうという悪循環に嵌ってしまうのだそうである。それならば、いっそのこと勉強を朝早く行う、休み時間中に集中して行うということを行えば勉強時間は確保できるし、そういった細切れの時間を勉強に有効活用することが、受験勉強にも役立つ、という考えだった。
和賀先生は私達の頃に比べると「丸く」なった。これは先生自身の成長であった。
「卒業生を送り出して、その都度、これで良かったのか考えるんだよ。卒業して適当な大学に合格したから後はどうでも良い、で教師が何も学ばないというのでは、卒業生に失礼だろ。」
と言われ、先生がそこまで生徒のことを考えていたのかと驚いた。教師という者は、教科を教えるだけでなく、その生き様をも背中で教える存在なのだ、と卒業して何年も経ってようやく気付いた。そしてそんな高校で3年間を過ごせたことを心から感謝した。

あれも言おう、これも言おうと気負いばかりして、言いたい事をあまり言うことが出来なかった。帰宅してからそのことばかりが頭の中を回って
「自分は大した力も無いのに偉そうに話しただけなのではないか」
という気分にも陥った。それでも高校生にメッセージを伝え、高校からもメッセージを受け取ることが出来たので、良しとしたい。

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プレゼン@高校

進路学習の一環ということで,学部・研究室の紹介を依頼されたので,久しぶりに高校へ行ってきました.去年も思いましたが,普通にOBが何人も集まって,各学部・学科の大紹介会が出来るってのはさすがだと思います.どう考えても他には例はなさそうです.今回は去年よ....

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著者・管理人:砧音月
東北の病院に就業中
2008年卒業

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