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御嶽山にみる阿呆な意見

2年5ヶ月ぶりにブログに書いてみる。

5日くらい前に(土曜日だったかな?)御嶽山という長野と岐阜の県境にある山が突然噴火した。先ほどのニュースを見たら死亡者48人となり、戦後最悪だった雲仙普賢岳火砕流の死亡者数を越えてしまった。住民居住区でもない御嶽山山頂の噴火がこれだけの死亡者を生んでしまったのは、紅葉シーズンの土曜日の日中だった、という、丁度山頂に人が集まっている条件が重なってしまったためである。

被害者の中にはまだ若い方も大勢いた。本当に気の毒なことだと思う。
初日の時は、助かった人のインタビューしか見ていなかったので、それほど大変なこととは思わなかったが、続々と伝えられる惨状を聞くにつけ、噴火の恐ろしさを実感した。後になって被害が明らかになるのは、東日本大震災もセウォル号沈没事故、広島土砂災害にも共通している。

そんな中、御嶽山噴火について、私が阿呆だと感じた意見を3つ見たので、書きたい。もっとも、顔を出して意見を表明するのは非常に勇気がいることなので、そのことを私は尊敬している。また、当然人間は万能ではないので、誤解に基づく主張も行われるだろう。
しかし
「ちょっと調べれば分かること」
「素人の自分でも分かること」
にもかかわらず、特定の政治主張を抱いた人間の目によるフィルタがかかると、こうも曲解してしまうのか、痛々しく思ってしまう。また、日頃ジャーナリストや政治家として尊敬を受けている人達も、専門分野以外に関しては素人並みの見識を持っていない可能性がある、ということを再認識する次第だった。自分も他山の石として気をつけねばならない。

まず1人目が江川紹子氏。
彼女はオウム真理教が有名になる前からオウム真理教が関わる事件を取り上げ、オウム真理教から命を狙われたジャーナリストである。彼女は人権派、反戦平和の政治的信念を持っているようである。(※Wikipediaであるが、江川氏の言動を見て、簡単に人権派、反戦平和に分類できる訳ではないと分かった)Twitterで
「なぜ、御嶽山に自衛隊派遣なんだろ…。人が必要なら、むしろ警視庁や富山県警の機動隊や山岳警備隊の応援派遣をした方がよさそうな気もするが…。」
と唱え、それに対して、軍事評論家から
[「火砕流に巻き込まれても平気な装甲車両を持っているのは、自衛隊だけだからじゃないかな。雲仙普賢岳では活躍しましたよ。」]
と反応されたが、
「装甲車や戦車は、火砕流には勝てません。」
と返した。
彼女は災害派遣に対する自衛隊の活用に懐疑的なのだ、と私は推測する。
正直なところ、私は江川氏ほども深く考えずに
「災害で大変なんだから自衛隊を出さないと」
と考えていた。軍事評論家の、火砕流に耐えうる車両として装甲車を使う、というのを聞いて、
「なるほど。確かに普通の車や生身の人間よりも、装甲車(戦車?)の方が強そうだ」
と思った。一方で江川氏はなおも装甲車を使用しても意味はない、という考えをなかなか改めようとしなかった。

一方で自衛隊の活用を積極的に唱える中にも無茶なことを唱える人がいる。
西村慎吾氏は、尖閣諸島に無断上陸するなど、色々と物議を醸した保守派の国会議員である。当然自衛隊をもっと活用すべきと唱える。

> 昨夜と本日にかけて御嶽山には多くの「心肺停止の人」が頂上付近に横たわっているのに、「捜索・> 救出は中断する」という状態がたびたびあった。
> 私が疑問に思ったのは、如何なる能力を持った組織が、 この「救出中止」の判断をしているのだろうか、ということであった。
>  自衛隊は、防毒マスクを着けて大型ヘリから降下し戦闘する訓練を積んでいる。
>  そのヘリも少々弾丸が当たっても壊れない構造だ。
>  従って、自衛隊なら、少々のことで人命救助を中止しないだろうと思う。
> 御嶽山の現場を知らないので、これ以上言えないが、 まことにじれったいし、救助を中止されて横たわっている人が気の毒でならない。

と書いていた。
私は彼ほども自衛隊の装備については知らないが、それでも、噴火の際は
「軽トラ大の噴石が時速200kmくらいで飛んできた」
らしく、未だに噴火再燃の危険性があるときだったら、二次災害を防ぐためにも慎重な対応をすべきだろう。噴火による被害者の命も勿論大切だが、一方で自衛官の命もそれと同等以上に大切なのだ。
繰り返すが、私は自衛隊の装備については全く知らない。噴火再燃の可能性がある、と報道されていて、現場のプロが撤退を指示したのだから、それ相応の事情があるのだろうな、と考える。私は知識がないからこそ、現場のプロを半ば盲目的に信じる。
医療現場でもそうだが、生半可な知識を持っていてプロの判断を信用しない人が、一番扱いに困る。

3人目はやはり国会議員の片山さつき氏である。彼女は自民党議員ということもあり、反民主党を信条としているのだろう。そのため、ネットで流れていた情報を基に
「民主党政権事業仕分けで御嶽山が常時監視の対象からはずされた」
と主張した。ところが実際のところ、御嶽山の常時監視は民主党時代ではなく自民党時代に外されたらしい。翌日片山氏は自身の発言の誤りを認め、発言を撤回し謝罪した。誤ったことを素直に認めるのは勇気が必要なことで、それについては素直に称えたいと思う。しかし、一般人ならまだしも、国会議員がネット上の曖昧な情報を裏付けをとらずに主張するのは軽率だと思う。また、1000年に1度の災害に対する対策を省略することについても、確か2009年当時はそういった主張が支持されていた。実際、政策というのは費用対効果で考えねばならない。限られた予算の中で費用対効果の優れないものは削除していかねばならない。
民主党時代の「仕分け事業」で削除された事業の中には、東日本大震災の被害を増大させるような「仕分け」もあったと記憶している。(石油備蓄量だったかな)しかし、今必要なことは民主党の責任にするのではなく、
「頻度が少なくても、赤字覚悟でも維持する」

「頻度が少ないから、非常時の被害を覚悟してでも切り捨てる」
かを選ぶ覚悟を認識することだと思う。
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砧音月

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東北の病院に就業中
2008年卒業

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